電話の向こう側

濱田事務所は多種多様な業界で活躍する会社
様の労務をお手伝いさせていただいておりま
す。
そのひとつが介護業界。

超高齢化社会の現代、どれだけ雇用が枯渇し
ても介護職だけは常に求人のトップに掲載さ
れています。
年齢不問・未経験歓迎、そして謳われている
給与は一般事務等と比べると高い。
でも、常に求人しているということは入れ替
わりもまた激しいということ。
激務であることは容易に想像されます。


先日、私が担当させていただいている介護施
設の管理者のOさんに用があり、お忙しい時
間帯だと思いながらも電話をかけました。
出られなかったので、やはりお忙しかったん
だなと後悔したのですが、すぐに折り返して
くださいました。


出ると、突然女性の叫び声が。
耳が遠い高齢の利用者の方でした。
Oさんが私に謝りながら、大声で話し続ける
利用者の方の相手もするのですが、辛抱強く
何度でも同じことを言って聞かせる優しい声
を聞いていたら、涙が出そうになりました。

「いつもこんな感じですよ」
とOさんは笑っておられましたが、介護職に
就く方の忍耐力は電話越しでもありありと伝
わり、自然に
「いつもありがとうございます」という言葉
が口をつきました。


親を施設に入れることを後ろめたく思う。
子供ならだれもが抱くこの思いは絶対に拭い
きれないけれど、Oさんのおおらかな優しさ
を垣間見て心が少し楽になりました。
だって最後は、女性の楽しそうな笑い声が聞
こえてきたから。

Oさんは2019年4月25日に投稿した当ブログ
『介護業界に一石を投じたい!女性社長の揺
るぎない信念とは』
(カテゴリー:介護の現場に誇りと喜びを!)
の施設に勤務される方です。
女性社長の信念は確実に伝わっていて、こち
らの施設は常に新しいことに挑戦し続けてお
られます。


そんな素晴らしい介護業界のお手伝いに私自
身も誇りを持ち、より良い社会を作るための
小さな豆ヂカラでありたいと思うのです。

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