こころによゆうを【自殺予防週間】
9月といえば自殺者が多い月としてご存知の方も多いのではないでしょうか。
毎年9月10日~9月16日は自殺予防週間です。
そして毎年3月を「自殺対策強化月間」として、国、地方公共団体、関係団体等が連携して「命支える自殺対策」という理念を前面に打ち出した啓発活動も行われております。
少し前のニュースでも厚生労働省は総合労働相談件数は129万782件で13年連続100万件を超え、依然として高止まりをしている状況の報告を上げました。
そして民事上の個別労働紛争相談件数の22.8%が「いじめ・嫌がらせ」関連だったとのことです。約4割に上る相談件数ですね。
相談件数の内訳をみると「いじめ・嫌がらせ」が7万9190件…約8万人の相談があったわけですね。
労働局による助言・指導、紛争調整委員会による斡旋においても「いじめ・嫌がらせ」関連の件数が最多となっているそうです。
ここで重要視する部分はどこでしょうか。
私感ではありますが、相談できた人が約8万人いるということは、「相談できずにいる人」はいったいどれだけいるのだろう…というところがとても気になりました。
誰しも一度は、いじめや嫌がらせを「受ける」「行う」「見ないふりをする」どれかしらの経験はしたうえで大人になり働くようになると思います。
そのうえで、何かしらの経験を持った私たちにできることは何でしょうか。
誰かを、自分を思いやれる生活をしていけていますか。
現在コロナ禍がさらに加速し、益々私たち働く者の心身は余裕を削られていくかもしれません。一人ひとりの「気分転換」等にすべてを任せて「働くことはしっかりしてくれ」という空気に圧迫されてしまうことも想定されるでしょう。
昨年から声高に提唱されている「リモートワーク」の定着率の低さを見ても、各企業はなかなか状況を変えることに腰が重くなりがちです。しかし、日々状況は激変していきます。各企業様が対応に時間を取られている分、各従業員もそれぞれに心身が対応できていないかもしれない状況をお互いに理解し、少しでも心に余裕のもてる社内環境を保ち続けたいですよね。
そのためには、一人ひとりの期待や責任はそれも踏まえるとさらに重くのしかかるかもしれません。それでも、それだからこそ、些細な事でも言葉を発したり、文字を綴ったり、ひととのコミュニケーションを繋げながら今できることに目を向ける時間も必要になってくると思ます。
そしてできれば今後もずっと、いじめや嫌がらせに対して「受ける」「行う」「見ないふりをする」に該当しない従業員としてみんなが働いていける職場づくりをしていきたいですね。