８月某日、通勤時間帯。
ゲリラ豪雨で電車がストップ。
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やっとこ職場にたどり着いた
およそ２時間後、
濱田事務所の窓から颯爽と走り去る
つくばエクスプレスが見えた。
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もしも私がCM製作者だったら。
雷雨でシステムダウンした瞬間から復旧まで
作業に当たってくれた
現場のドキュメンタリーを撮りたい。

決して表に出ることはないが、
私たちが日々お世話になっている
なくてはならない方たちを。
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見ることのない
“あなたの仕事”に
感謝と敬意を送りたい。
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ズボンから水を滴らせながら
そんなことを思った。
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◆「７分間の奇跡」

米ハーバード大学経営大学院の
必須教材にもなっている「７分間の奇跡」。
YouTubeでぜひご覧になってほしい。
我が国における、新幹線の清掃です。
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新幹線が到着してから、
出発までの時間は１１分。
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うち乗客を降ろすのに２分、
招き入れるために２分。
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清掃に残された時間は、
たったの７分間。
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一人で一車両１００席分をわずか７分間で
完璧にきれいにする様子が称えられた。

一般的に
３K（キツイ・汚い・危険）
とされる清掃業。
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それなのになぜ、
アメリカの学生たちが見学に訪れたり、
乗客から感嘆の声が上がるほど
彼らはモチベーション高く、
イキイキと働いているのだろうか。
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◆掃除の概念を取っ払う～仕事の再定義

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我々の仕事は
清掃業ではなくサービス業です。
あなた方は掃除のおじちゃん、
おばちゃんではなく、
新幹線劇場のキャスト。
お客様に温かな思い出を
お持ち帰りいただくのが仕事です。
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新たに赴任してきたリーダーは、
社員、パートのスタッフ全員にこう伝えた。
「進むべき道を夢をもって語ること」が
ミッションと考え、
掃除の仕事を再定義した。
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テーマパークさながら
スタイリッシュな制服に刷新。
季節ごと装いを変えるなどして
乗客の目を楽しませ、
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善い行いをスタッフ同士でリポートする
褒め合う文化を作り上げ、
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現場から上がる
提案や気づきに丁寧に向き合い
問題解決に尽力した。
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３Kから、新３K
「感謝・感激・感動」を
目指そうじゃないか！
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その思いは海外からの乗客のハートをつかみ、
国境を超える存在となった。

コロナ禍で働く皆様、
どうぞご自身の仕事に誇りをもって下さい。
あなたの仕事のおかげで
私たちは無事に暮らせます。
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世界は、
あなたの仕事でできています。
今までも、これからもありがとうございます。

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