豚もおだてりゃ木に登る

能力の低い者でもおだてられて気を良くする
と、能力以上のことをやり遂げてしまうこと
があるという有名な例えです。


良い意味でしかない例えですが、ヤッターマ
ン世代の自分としてはサングラスをかけた豚
がヤシの木をするすると登る、ちょっと人を
小馬鹿にした画が浮かんでしまう。
そしてそんな人は多いのではないでしょうか。
でもこのフレーズを最初に口にした人ってす
ごい。

少し前、テレビである会社を特集していまし
た。
その会社はごく普通の中小企業ですが、職場
の雰囲気があまり良くなく、そのせいか従業
員の退職率がやや高いという悩みを抱えてお
りました。


そんな現状を打破したい社長が考え出したの
ほめほめ作戦
毎朝の朝礼で社長がくじを引き、当たった社
員さんを他の社員さん全員が順番にほめてい
くというものです。


これってすごくいいことですよね。
大人になると人にほめられることなんてなか
なかないし、誰しもつい他人の嫌なところを
見がちだったりするから、回避するためコミ
ュニケーション自体取らなくなってしまう。


でもこの会社のように、毎朝予告なしに誰か
をほめなくてはならないというミッションが
課せられると、周りにいるすべての人の良い
ところを探すようになるのです。
そしてそのミッションは自分も誰かさんも幸
せにするわけですから、ちっとも嫌なことで
はないのです。


その朝ほめられていたのは入社して半年が過
ぎた20代後半の女性でした。
桜の花びらのように降り注ぐほめ言葉の嵐に
彼女は頬をピンクに染めて照れていましたが
本当に嬉しそうな笑顔を輝かせていました。

印象的だったのは彼女をほめる言葉も十人十
色でありながら、どこか共通点がある。
それはみんなが真剣に彼女を観察し、良いと
ころを見つけていたからなのです。
そしてこの朝礼をするようになってから会社
の雰囲気は一変し、退職者も劇的に減ったそ
うな。



「豚もおだてりゃ木に登る」
聞こえはあまりよくないけれど。
他者に認められたい、自分を価値ある存在と
して認めたい。
誰もが少なからず持っている承認欲求を上手
に満たし、自分も他人も幸せになれる方法は
こんな身近にありました。


そして我らが濱田社会保険労務士事務所。
自分の話になりますが、私は11月からこちら
に入社いたしました。
最年長でありながら、バリバリ初心者マーク
の私を万全のフォロー体制で導いてくれる理
想の上司と仲間たちがここにいます。


ここでは忙しい時間の中にも常に思いやりが
溢れています。
あえてほめほめ作戦と銘打たなくても、互い
を認め働く人を幸せにしてくれるミラクルな
職場。

そんな仲間たちのために、私はおだてられて
木に登る豚ではなく、率先して木に登ろうと
する豚でありたいと心から思うのです。

日本で働くすべての人が、幸せな職場に出会
えますように。

Follow me!